医療従事者には複数の職種が存在し、それぞれ求められるスキルが異なります。各職種がチームになって働くうえで、それぞれが各自のスキルを活かすことは重要なことです。今回は、職種ごとに必要とされるスキルを調べ、詳しく書いてみました。
医師の場合、診断力と治療計画を立てるスキルが求められます。患者さんの症状や検査結果を総合的に判断し、適切な治療法を提案しなければならないからです。また、患者さんやそのご家族に病状や治療内容をわかりやすく伝える説明力も欠かせません。これは、相手に安心感を与え、信頼関係を築くうえで非常に大切なことです。
看護師は、看護技術と観察力が必要不可欠です。医師の指示に従いケアを提供するだけでなく、患者さんの近くで状態を細かく観察し、異常を早期発見することが求められるからです。また、患者さんとのコミュニケーションを円滑にするための対話力も重要になります。患者さんの不安や恐怖心を取り除き、ストレスなく療養できる環境をつくることも看護師の役割の一つです。
薬剤師は、薬の知識と調剤技術が欠かせません。処方箋に基づき正確に薬を準備し、副作用などのリスクを説明しなければならないからです。また、患者さんや他の医療スタッフと連携を円滑にするためのコミュニケーション能力も求められます。正確かつ迅速に薬剤を提供するスキルとともに、患者さんの不安を取り除くやさしさも持ち合わせているのが理想です。
リハビリスタッフには、運動療法や物理療法を駆使しながら、患者さんの回復をサポートする役割を担っています。リハビリの技術はもちろん、患者さんへの指導力も求められます。適切な運動方法を指導するだけでなく、根気強くリハビリに向き合えるモチベーションを作ることも大切です。その視点を踏まえると、相手の気持ちを汲み取る洞察力も求められるでしょう。